4. オマー Omar! (aka Howard Nelson)

今回は、ACIM の先生ではありませんが、わたしがたいへん感銘を受けているヒーラーと、そのヒーリングをご紹介したいと思います。ウィスコンシン州在住で、全米各地でヒーリング・セッションを行い、年に何度かニューヨークにいらっしゃる時には、CRS でもヒーリングをしていただいているオマーです。
わたし自身がセッションを受け、その後、ご多忙のスケジュールをなんとか一時間あけていただいて、インタビューをしました。

ーーー2時間のセッション、どうもありがとうございました。とことん癒され、どこもかしこもスピリットにひたされる経験をさせていただきました。

「それは、ありがとう。そのようにセッションを受け止めてくれて」

ーーーどのようにヒーリングをなさったのかをうかがう前に、まずヒーリングを受けたわたしの経験を報告させてください。
最初に、あなたが完璧にホーリースピリットにつながったことがよく感じられました。それでわたしは、自分では何もしようとせずに、ただ、スピリットとつながっているあなたに、全部お任せすることにしました。セッションであなたがすることはすべて、ホーリースピリットがさせていると感じられたし、ホーリースピリットは、あなたにこの仕事をさせるために、必要な知識と経験を完璧な方法で与えてくださったのだなとすぐにわかりました。
2時間、あなたはホーリースピリットに ask し続け、receive し続けました。口に出してなさることもあったし、無言でコミュニケートなさることもあったけど、わたしには、無言の内に交わされる声がよく聞こえた気がします。集中力と真摯さの点で、ものすごくインテンシブなやりとりで、それが二時間も続くので、ほんとうに圧倒されました。そして、ホーリースピリットから受け取ってくださった愛が、次から次へとわたしに流れ込んでくる感覚も、すばらしかったです。
セッションの初めに、呼吸法と眼球の動かし方を教えてくださいましたね。それから、両の指先でわたしの身体の各部を触れる、ということを始められました。チャクラと、それから、いわゆるツボだと思いますけれど。
「奇妙な声を出させてもらいますよ。しばらく慣れないかもしれないけど、こらえてください」と言われましたね。
で、あなたの口から声が漏れ出しました。その奇妙な声というのは、ほんとうに、<イヤな>声でした。ええっ! これが”わたしの”声なのね! と思いました。ああ、わたしのエゴはいつもこんな声を出してたのか、この<イヤな>声は、まさにわたしのエゴの声なんだ、と納得がいきました。恐れや罪悪感や非難や怒りにしがみついて、「離さない!」とうめいているのがこの声なのかと。でも、今、その声が悲鳴をあげて最後の抵抗をし、そして、ふっと手放す、スピリットにゆだねる、ということをしている。その、実に、真のヒーリングのプロセスを、ほんとうによく観察させていただきました。エゴの声は、首の後ろや肩や背中や腰骨や、股関節、至るところにひそんでいて、それが、あなたの正確な知識に則った導きで、次々と降参していくのが、痛快でした。絶え間なく自分が明け渡しをやっている、というか、明け渡しをしてもらっているという、安心感と、愛されているという実感が、しみわたっていきました。

「ああ、それは良かった。ヒーリングを受け入れるということは、愛を受け入れる、愛を知るということですよ。たった今自分が何を感じていようと、それを受け入れる、そうすると、悲しみは幸せにとって代わり、恐れは愛に、怒りは自由に代わります。それから、痛みね。痛みを理解している人は少ない。自分が感じている痛みというのは、痛みに対する抵抗なんです。抵抗をやめて受け入れるということができる、つまり愛を受け入れる準備ができると、痛みは去ります」

ーーー完璧にホーリースピリットとつながっていらっしゃったこともわかりましたが、あなたのヒーリングには、メッセージを詳細に受け止める裏打ちがあると感じました。裏打ちというのは、知識とか、方法論とかいうものです。

「ぼくのヒーリングは、何々と何々をやっている、と説明できないものでね。エネルギーについてたくさん学んだし、経路、チャクラ、身体の解剖学的構造なども心得ているけれども、31年間、6000時間以上のセッションをやっていて、一回、一回が学びなので、ぼくの経験すべてが”その”ヒーリング・セッションに貢献しているわけです。ただ言えるのは、必ず、スピリットを招いて、それを邪魔しないように自分のエゴを放ちやるところから始まること、それから、ぼくはコロンビア大学でジャーナリズムを専攻し、ジャーナリストとして仕事をしていた時期があってね、それがヒーリングの基本になっているだろうということ。ジャーナリストの仕事は、『尋ねる』ということだから。ぼくのヒーリングは、ホーリースピリットに『今、この完璧な存在(クライアント)に対して、ぼくに何をさせたいですか?』と尋ねることで成り立っています。それで、受け取る答えは、いつも違う。だからセッションをするたびに、新しい答え、新しいaceptance をぼく自身が経験することになる。
ACIM でも繰り返し言ってるでしょ。与えれば、同時に受け取ることになるって。セッションは一時間では足りないと感じるね。エネルギーがブロックされているところはどんどん出てくる。基本は78カ所のツボで、そこに見つけたブロックは、肉体的なものもあるし、人間関係の問題のこともあるし、いろいろなんだな。二時間要るね」

ーーーニューヨークへは、数ヶ月に一度いらっしゃいますが、マンハッタンだけでなく、ウエストチェスターでも精力的に活動なさってますね。精力的に、というのは、たとえば、朝六時、ヒーリング開始。夜十時、ヒーリング終了。その間、いっときも休まず・・・いつも、そんなスケジュールなんですか。

「そう。年のうち何日かは、セッションをせずにオフィスワークをしたり家族と過ごしたりするけどね、ウィスコンシンにいるときは、たいてい朝の三時半から4時頃に起きて、オフィスワークをして、それからセッションを一日六時間が普通かな。外にいるときは、セッションは六時には始めて夜十時までだね。」

ー 夜、セッションを終えてその後ご自分でシーツのお洗濯にコインランドリーにいらっしゃってますよね。でも翌日にお疲れの顔を見たことがありません。エネルギーが、四六時中一定していて、バイタリティにあふれていらっしゃいます。それに、一日途切れなく続くセッションの間、お食事もなさっていませんね。

「食べないね。セッションがなくて、昼寝できる日は、食卓について家族と一緒に普通のものを食べるよ。玉子とかベーコンとかも。そう、ベジタリアンというわけじゃない。でもたいていは、そうね、ベジタリアンと言えるかも・・・。何を食べるかということについてはあんまり考えないんだ。食べるものを選んでる時間なんてないから。エクササイズ? しないね。時間がない(笑)とにかくセッションの間にあれこれをつまむ程度なんでね。今日、口にしたのは、こんぶ茶と、バナナ。あ、それからクランベリージュースを飲んだね。たまたま立ち寄ったデリで買ったものばかりだね。夜、もう少し何か口に入れるかもしれない。入れないかもしれない。ぼくは、身体の声を聞くということができるようになっているから、それに従って、食べるかどうか決める。そもそも食べ物なんてほとんど要らないんだよ。ヒーリング・セッション自体がエネルギー源だから。ただし、サプリメントはとっている。サプリメントは非常に大事なものだよ」

ー お若い頃は体調崩されていたそうですね。今は、溌剌としていらっしゃって、68歳だなんてとても見えません。

「健康を保つということならね、栄養が大事、解毒が大事、意識をシフトさせることが大事・・・ぼくは40歳のとき、不健康だった。28年前だね。で、健康になる、と決めたの。それでヒーリングをはじめたんです。自分を癒すためにヒーラーになった、というヒーラーがいるけど、ぼくはそのタイプ。ぼくはあと50年は生きてヒーリングをしようと決めているんだけど、そのとおりになるはずだよ。ヒーリングの経験を積むとよくわかる。地上で生きる力のうち、肉体的な要素というのは実はほんの少しなんだよね。その他の要素を見るには大きな視点を持たなければならないし、大きな視点のためには、ホーリースピリットの助けがいる。スピリットの愛を知らなければね。それから、あらゆる災害、被害に遭うというのは、全部自分の選択だということを理解することも大事だと思う。それが理解できれば、自分はそれを選択しない、愛のほうを選ぶ、と言えるから」

ーーーそのとおりですね。そして、ヒーリングとは、すべて自分のヒーリングですよね。

「そう。自分自身にフォーカスする、それが大原則だね。そうじゃないと、他人の弱さしか見えなくなる」

ーーークライアントさん、重い病気や後遺症の方々が大勢いらっしゃいますね。ヒーリングには、難易度の序列などというものはないはずですが、セッションの効果というか、ヒーリングの結果の表れ方にはいろいろありますね。また、一度のセッションで治癒が見える場合、何度も繰り返さなくてはならない場合なども、実際、ありますよね。あるいは、何も起きない、ということも。

「ACIM もそう言ってるね。難易度はない。確かにない。しかし、たとえば誰かに連れてこられた、というクライアントのヒーリングは難しい。誰かに紹介を受けて、自ら癒しを求めている、というなら別だけどね。だから「これこれのことで悩んでいる人がいるんだけど、助けてくれますか」と聞かれたら、「むずかしいね」と答える。ぼくは、ぼくを必要としている人にしかセッションはしない。それから、セッション中に教えた呼吸法や眼球の動かし方、第三の目に意識を向ける法などを、よく活用する人は治癒を見るけど、やらない人は、同じところから、なかなか動けないね。もうひとつ、本人が『この問題は自分に必要』と、問題に深く強くコミットしている場合もある。そしてその選択は、本人にとって完璧な選択のはずだ。ヒーラーとして、誰かの完璧な選択を妨げることはしないよ」

ーーーそもそも、問題などというものは実は存在していないのですものね。問題があここにある、問題が必要、という幻想が、問題のように見えるだけなんですものね。

「そのとおり! ノー・プロブレム! ジャマイカ人がよく言ってるようにね(笑)。ACIM はジャマイカに合うね!(大笑)」

ーーー最後にお聞きしますが、あなたはしょっちゅうヒーリング・ツアー中(笑)ですよね。食べたりエクササイズしたりする時間などとてもないともおっしゃっていましたけど、お孫さんたちと過ごす時間がもっと欲しい、とか思われることはありませんか。

「それはね、おじいちゃんが孫と顔を合わせる時間としては平均値に達しているとは言えないだろうけどね、子どもとか孫じゃなく、クライアント全員が自分の子どもたちなんだよ。というか、人間全員がね。神の子どもたちとヒーリングの経験をし続けることがぼくの喜び。ヒーリングはぼくにとって仕事じゃないんだ」

ーーーあなたのヒーリングの完璧さと驚異的なバイタリティの秘密がわかりました。人生に、完璧な喜び、倦怠や疑いのかけらも入り込まない純粋な喜びがある。そういうことですね。ほんとうにそうなんですよね。それだけが、生命を与えてくれる。その証拠を見せていただいている気がします。貴重なお時間を割いていただいて、どうもありがとうございました。