抱えている重石が、自分の思い込み、幻にすぎない、という“事実”を受け入れたいと願うことこそ、祈りの出発点であり、また最終地点だということをすでに書きました。

幻想だったという気づきとは、つまり、

「自分の過ちは何事も、誰をも、変えることはなかった。だめにすることはなかった。破壊力を持たなかった」

という安堵感を持つことです。

さらには、

「しかもそれは、自分の過ちですらなかった」

なぜならば、あらゆる事象は、古今東西の集合意識の結果であって、その集合意識の渦のなかに自分の意識を置いている限りは、「それは起こるべくして起こったこと」だからです。自分には何の責任もなかったのです。

ヒーリングというものに向かいあう時に、もう一つ思い出さなくえはならない基本は、人生のすべての経験は自分で求めているからしている、ということです。

例外なく、全部そうなのです。先に書いたことと矛盾しているように聞こえますか。そんなことはありません。 集合意識の無数のバリエーションのなかから、選んでいるのは自分です。

では、したいと思っているのにできない経験はどうなのでしょうか。きっと、本当にしたいとは思っていないのです。それより大事な思いがほかにあるのかもしれませんし、1日に2分間くらいは思うかもしれないけれど、23時間58分は反対のことを思っているからかもしれません。

それからもう一つ大事なことは、『奇跡のコース』ワークブックのレッスンの16番にあるように、

ニュートラルな考えは存在しない

ということです。

思いとは、創造の海という現実がある、そこに戻りたい、ということを前提としているか、つまり、愛の思いに意識を向けているか、それとも、自分の抱えている重石こそが現実だと、愛の思いを否定するか、どちらかです。中間はありません。

また、プライベートな個人的な思いというのも存在しません、あらゆる思いは、自分の見ている世界すべてに対する思いなので、自分の人生に存在するすべての人を巻き込みます。自分がものごとをどのように見るかによって、相手の人生を決定してしまうのです。

思いの内容は、「誰が思うか」によって決まります。

 “自分が思うなら、自分を守らなければ、という前提で、すべてのものを見るし、経験するし、思うでしょう。

ホーリースピリットに思いを委ねるなら、これを過去の集合意識から切り離して、今ここ、の、パワーで見直すと何か見えるか、ということを見せてくれるでしょう。そのとき、思いは、「ああすべては無限のパワーに守られている、あふれている」というものだけになるでしょう。そしてそのように思うなら、その思いを反映するものだけを見ることになるでしょう。

ヒーリングは、身体を治すものではないということです。心が癒されるので、その結果として身体の状態が変わるだけです。思い方が変わると、すなわち、「誰が思うか」が変わると、知覚が変わってくるのです。

また、ヒーリングとは、匿名性を持つものです。

「⚪︎⚪︎さんが治してくれた」 というのは、正しくありません。

少なくとも、⚪︎⚪︎さんと、ご本人の心が合わさって、治癒を見せてくれています。そしてその治癒には、その二人の目には見えていないかもしれない大勢の人の祈りの心が関わっています。

クォンタムヒーリングというのは、直感医療のヒーリングのプロセスのことで、直感医療というと、「じゃあ、体の病気を治してくれるのですね?!」ととびつく方が多いのです。そのように飛びつくと逆に、クォンタムヒーリングが理解できないと思います。

繰り返しますが、限りない創造の海に泳ぎだしましょう。

「せめて無病息災を願いたい」

「せめてこの子がこの社会に適合しますように」

といった、“せめて”という低次元の願いをやめて、制限を外し、ほんとうの、無限の願いに心を開きましょう。

わたしたちがどこに戻るかは、もうはっきりしています。

創造の海です。

愛です。

絶対平和です。

どこに向かうかについて、議論の余地は一切ありません。このようになったら、、、治ったら、、、どうなるのかしら? という思いは要りません。それよりも、自分にとってリアルに見える重石のほうを、しっかり検証しなければならないのです。

それをするのは、ときに、かなりの心の痛みを伴います。自我というものは本当に巧妙で、わたしたちが、正直に自分の心を見つめ、反省し、思いを訂正しようとしても、いろんな理屈を並べては、自分の心をごまかします。

それをやるには、やはり、協力者を必要とします。一人でやる勇気というのは、なかなか持てないものだからです。一緒にやってくれる人がいるというのは、ほんとうに素晴らしいことなのです。

協力者の側に立つなら、そのとき、そのヒーラーは、相手の方とともに創造の海へ戻る、という目的のみに誠心誠意を捧げなければなりません。そのトレーニングができていなければなりません。

そして、 どのように一緒にやっていくか? どのように協力し合うか? というところに、心を砕き、両者の心をひとつにするコミュニケーションを心がけていかなければなりません。

わたしがNYに来た頃、30年近く前になりますが、ヨガのスワミも含めて、「この方のところに行くと病気も治る」と評判の高い方々に、 何人かお会いする機会がありました。その方々は、全員、当時のヒーリングを辞めていらっしゃいます。なぜかというと、何度ヒーリングしても、病気が戻ってきてしまうからです。二人の間に、ヒーリングの目的について同意がないと、むずかしいのです。

「これでは、自分のためにも相手のためにもならない。本当にその人に準備ができた時に癒しを経験すればいいのだ。準備ができればその人は自分がいなくたってできるわけだけれども、でもその時に、自分もその経験に加わらせてもらう、共に治癒を目撃させてもらうということができることを望む」と、おっしゃいます。

わたしは、早い時期にそのような方々と出会えて幸運でした。いかに、両者が同意するか、いかに両者が出会うか、ということ、コミュニケーションこそ、ヒーリングのプロセスだと、出発点から明確に理解することができました。

先達が、完璧な例を分かち合ってくれているのですから、「でもまずは自分は、人に注目されるヒーラーになりたい。病を立ち所に治せる人になりたい」などという“自分の”思いを持たないでください。そのような思いからは、ヒーリングは生まれません。

完全なコミュニケーションを達成するためには、相手を信頼する必要があります。そして、相手を信頼するということは、自分に責任をもつ、ということなのです。

お互いに信頼することと、依存、共依存の関係に陥ることは正反対のことです。ヒーラーの役割のひとつは、両者の間に信頼関係を持つようリードすることだと思っています。

さあ二人で創造の海、光の海に一緒に戻っていこう、というゴールに関して、まず、自分が責任をもって100%コミットすることがヒーラーのヒーラーたる土台だと思います。

そして、自分がなぜ100%そこにいられるか、というと 「今の状況を見続けたくない」と示してくれる相手がいるから、「そうだよね!」、「戻ろうよ!」と思えるのです。

つまり、ここでも、 責任と信頼と、溢れ出る愛情、創造の海に泳ぎだす奇跡は、同時にくるのです。

自分に責任を持つとは、自分の夢に責任をもつということでもあります。

自分の夢は、ちょっと大きなマンションを買うこと、とか、長年の持病の痛みから解放されること、とか、本当に他の人には関係のないことです、と言うかもしれませんが、 自分の心が思うことは、すべてを、他人を、巻き込みます。ですから、自分が何を夢見るかということに関して、自分には責任があるのです。だから、本当に自分が「そうです、私の夢には、私に責任があり、私は責任を取りたいと思います。そして、それを土台にして、信頼し合いたいと思います。」という、このようなところに自分の心を戻すことができるヒーリングは、本当に意味のあること、たぶん人生で唯一、意味のあることだと思っています。

意味という言葉がすでに何度も出ていますが、「人生の意味はなんですか。」という問いがあります。それから、たぶんヒーリングの現場に於いては、「生きる目的がわからなくなってきました。」とか「私の生きる意味はいったいなんでしょう?私の生きる意味を見つけたいのです。」という言葉が交わされることがあるとおもいます。 けれども、どうぞ思い出してください。

この人生に、意味などありません。

 ただ、今この瞬間には意味があります。

 進行中の物語には意味などありません。

 でも、その渦中にいる自分の、今この瞬間は、限りない意味の、愛の、パワーの源です。

さあ今日も頑張って、来年には家を建てよう~ということには意味はないけれども、今この瞬間には意味があり、今この瞬間、創造の海に戻ることには意味があるどころか、それをしなければいけないのです。なぜならば、それをしなければ、意味はどこにも見つけられないで終わってしまうからです。

今この瞬間を本当にむき出しの心で、今この瞬間に出会うことが私たちの目標だとしたら、それをしない自分は、それを避けているに違いありません。問題は全部、それを避ける為にあるということになります。

その問題をこそ、一掃しましょう。それを明確にするのがクォンタム・ヒーリングであり、クォンタム・プレイヤーなのです。

プラクティショナーの紹介は、下記のリンクをご覧ください。

http://ameblo.jp/quantum-prayer/theme-10097007177.html

「『わたしの小屋が焼け落ちた。ああ、やっと月が見える。(蔵焼けて 障るものなき 月見哉 水田正秀)』『奇跡のコース』のワークを学ぶガイドブック6「完全な治癒」p15 」